こんにちは。
ぴんころ研究所のかずきです。
映画「最強の2人」
介護する人とされる人。
現代の高齢化社会を考える上で、
大切なヒントが詰まった映画です。
あらすじ
スラム街に住む黒人青年ドリスが、
失業保険をもらうための就職活動の一環として、
障害を持つ大富豪フィリップの介護をする、
という職業の面接を受ける。
ドリス本人は受かる気など全く無かったのだが、
意外にも採用されてしまう。
それは、ドリス以外の面接希望者が、
フィリップを介護の対象者として、
同情や憐れみを抱きつつ、
介護をお金を得る手段としていた。
それに対して、
ドリスは本人を前にジョークを飛ばすなど、
障害者としてではなく一人の人間として、
接していることをフィリップが感じたことから。
こうして、大富豪の白人とスラム街の黒人という、
性格も考え方も正反対の2人の、
最強の2人が生まれる…
主な登場人物
フィリップ(フランソワ・クリュゼ)
豪華な邸宅に住む大富豪。
事故で首から下が麻痺する障害を負う。
どんなに苦しくても、
自ら命を断つこともできない状況の中で、
人生の目的を探している。
障害者としてではなく、
対等な人間として接してくれるドリスに出会い、
本音で生きる喜びを見つける。
ドリス(オマール・シー)
スラム街に住む黒人青年。
複雑な家庭環境の中で育ち、
貧困から抜け出せないでいる。
持ち前の明るさとユーモアで、
フィリップとその周囲の人たちの、
凝り固まった考え方や、
形骸化した慣習など、
打ち壊していく。
感想
じわりとした感動、余韻が残る作品。
感動で涙腺崩壊、
いうことはなくて、
ただただ心を打つ、
爽やかな感動が残ります。
ギャラリーで1つの絵を見つめるフィリップ。
ドリスが食べているチョコを欲しがるフィリップに、
「これは健常者用のチョコだから」
と言って大笑いする場面がありますが、
この遠慮のなさ、空気感が、
2人の関係性がにじみ出ています。
こうやって心を開いて接するからこそ、
相手も心を開くということがわかります。
どうしたら相手に喜んでもらえるか、
どうしたら相手が快適に過ごせるか、
こうした他者視点はもちろん大事ですが、
それよりも、
相手と一緒に自分もその瞬間を楽しむ、
そうすることで心が通じるのかなと思います。
繰り返して観たいいい作品です。
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