終活アドバイザー(勉強中)、ぴんころ研究所のかずきです。
終活では実際にどんなことをすれば良いのでしょうか。
ネットをみると、いろいろとやるべきことが載っていて、どれから手を付けてよいか分からなくなりそうです。
しかし、終活の本来の目的、自分らしく生きるということから考えるとやるべきことは大きく分けて2つになります。
1 よりよい人生にするために
自分らしい人生を再度定義する
これまでの自分を振り返り、その上でこれからの自分の生活をイメージするのが、終活の第一歩となります。
平均寿命が伸びた現在、終活が想定する時間、第2の人生は思っている以上に長いものになります。
仮に65歳で退職した人が85歳までの20年間を生きると考えた場合、
睡眠時間を7時間とすると、一日のうち自由に使える時間は14時間になります。
14時間✖365日✖20年=102,200時間
20年間で自由に使える時間は、なんと約10万時間もあります。
計算してもらうとわかりますが、1日7時間、45年間働いたのとほぼ同じくらいの時間になります。
この10万時間もの自由時間をどのように使うか、どうやって過ごすのか、ここを考えることから終活は始まります。
そのために、エンディングノートなどを活用して
- 過去の棚卸しと未来の展望を描くこと
- 今後の生活の基盤を支えてくれる人と財産の確認と整理
を行うことが必要になってきます。
2 人生の最後を託す
自分が亡くなった後のことは自分ではできません。
もしもの時のために、家族や信頼できる人に必要な情報や自分の希望を伝えておくこともまた、終活の大事な目的です。
人生の最後の時を考えて行うこと
最後まで自分らしく過ごすために、最後のときは自分はどうしてほしいのかという希望をエンディングノートなどで身近な人に伝えることが大事になってきます。
後を託す人が困らないようにする
人が亡くなった後にはするべきことがたくさんあります。
終末医療やお葬式などの手続きをしてくれる人が困らないように、必要な情報をまとめておくことが大切です。
また、亡くなった方の自宅にあるものはほとんどが不用品となるので、元気なうちに必要なものを見極めて荷物を処分しておくことも終活の一つです。
まとめ
垣谷美雨さんの作品に、「七十歳死亡法案、可決」という衝撃的なタイトルの本があります。
義母の介護に疲れ切った主婦が、政府が強行採決した「七十歳死亡法案」の施行を心待ちにしているという内容の本ですが、現在の日本の置かれている黒い暗部が描かれています。
でも、もしもエンディングノートを活用して義母が終活を行っていたら、その内容を関係者が共有していたとしたら、この小説は生まれなかったのではないかと思います。
終活を行うことは自分だけでなく、自分の身の回りの方たちにも良い影響を及ぼします。
私も、自分の身近な人たちの終活をお手伝いするところから始めていきたいと思います。
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