私達の行動に多大な影響を及ぼす「公正世界仮説」とは?

気づき

社会活性化トレーダー、ぴんころ研究所のかずきです。

 

多くの人が大好きなのが、勧善懲悪もののドラマや映画。

スーパーマン、バットマン、アベンジャーズなどのヒーロー映画。

水戸黄門や大岡越前などの時代劇。

善人が悪を懲らしめる姿に、胸がスッキリします。

この勧善懲悪が時代が変わっても、大多数の人に受け入れやすいのは、私達が持っているある認知バイアスがあるからです。

それが「公正世界仮説」です。

公正世界仮説とは

良いことをすれば良いことが起こり、悪いことをすれば悪いことが起こるという信念のこと。

いわゆる因果応報の世界です。

この世界観があることで、正しく生きようと思うし、安心して暮らせるようにもなります。

公正世界仮説の良い面

良いことをすれば良いことが起こるという期待を持つことが、努力を続けるモチベーションになります。

反対に、悪いことをすれば悪いことが起こるという恐怖心を持つことで、犯罪や不正行為に手を染めることの抑止力にもなります。

  • 信念に基づいて努力を続ければ、いつかは報われる。

このように、世界は公正であると思う私達の言動によって、公正・安全な社会が形成されていきます。

公正世界仮説の悪い面

しかし、この世界は公正であるという「公正世界仮説」は、ネガティブな感情や行動を引き起こすこともあります。

というのは、「公正世界仮説」を信じる人は、不慮の事故や事件に巻き込まれた人に対して、何か悪いことをしていたから、罰せられていると決めつけることがあります。

  • 過度な露出をしていたから、痴漢の被害にあうんだ
  • ロシアに侵略されたのは、ウクライナの大統領が謀略を巡らしていたからだ

SNSなどで流布される、被害者をさらに追い詰める情報など、まさにこの悪い側面が出ているのではないかと思います。

まとめ

この正しい行動をすれば、正しい結果が返ってきるという認知バイアス、「公正世界仮説」。

世界は公正であると思うからこそ、社会が成り立っています。

しかし、そのように考えることが、必ずしも正しい結果を生むとは限りません。

世界は公正であると考えるのは、あくまでも脳の癖(認知バイアス)です。

私達にはそのようなバイアスがあることを理解すると、より良い人生を送ることができるかもしれませんね。

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