社会活性化トレーダー、ぴんころ研究所のかずきです。
「KYT」という言葉をご存知でしょうか。
私がそうですが、働く業界によっては、全く縁のない言葉かもしれません。
実は、主に労働災害を防ぐために重要な行動・考え方です。
ただし、単に労働災害を予防するという以外にも、あらゆる分野で使える有効な考え方ですので紹介したいと思います。
「KYT」とは
危険予知訓練のことで
K 危険(Kiken)
Y 予知(Yochi)
T トレーニング(Training)
の頭文字を取ったものです。
危険予知訓練は、職場や作業の状況のなかにひそむ危険要因とそれが引き起こす現象を、職場や作業の状況を描いたイラストシートを使って、また、現場で実際に作業をさせたり、作業してみせたりしながら、小集団で話し合い、考え合い、分かり合って、危険のポイントや重点実施項目を指差唱和・指差呼称で確認して、行動する前に解決する訓練です。
出典:中央労働災害防止協会HP
労働災害はちょっとした不注意で起こります。
かすり傷程度で済めば良いのですが、身体に障害が残ったり、命を落とすことだってあります。
災害の要因が、機械の故障による場合もありますが、多くの場合はヒューマンエラーです。
ヒューマンエラーであれば、その事故の要因を分析・対策すれば事故を未然に防ぐことができます。
そういった過去の不幸な知見をもとにして生まれたのが 危険予知訓練です。
あらゆる分野で使える KYT
- 1%でも起こりうる確率があることを列挙して
- それらの危険因子によって生じる結果を考え
- それらの災害・障害が発生しないような対策を取る
この考え方が有効なのは、何も職場に限ったことではありません。
普段の生活において、例えば 料理をする際、掃除をする際、車を運転する際、様々な場面でKYTは使えます。
包丁を使っている時に、指を切りそうになったとか、火傷しそうになったとか。
掃除をしている時に、家具に接触して怪我をしたとか。
車を運転している時に、事故を起こしそうになったとか。
実際の事故に至らないまでも、事故と紙一重のヒヤリハットは数多くあります。
事故になる前に、その可能性を摘んでおく、それができるのがKYTです。
まとめ
以上 KYT(危険予知訓練)とはどういうものかをお話してきました。
まとめると、
- どこにどのような危険があり
- その危険によって どのような事故が起こるのか
- その事故を起こさないためには何をしたら良いのか
といったことを事前に想定しておく 訓練です。
重篤な事故を起こさないためにも、普段からこのような心がけは とても大切です。
ただし忘れてはならないのは、どんなに万全な対策を施したとしても、事故はなくならないということです。
そもそも、リスクとして想定していなかったことも起こりえます。
実際に事故が起こったらどうするか。
KYTよりもう一歩踏み込んで、その指針も持っておくほうが良いかもしれませんね。
コメント