社会活性化トレーダー、ぴんころ研究所のかずきです。
資産運用と聞くと、私には縁のない世界だ、と思う人は未だに多いと思います。
リスクをとって運用するのは、経験したことのない人にとっては、大変怖い世界です。
しかし、資産運用とは別のリスク、ある意味、資産運用以上のリスクが日本で発生しています。
それがインフレリスクです。
昨年あたりから、様々な物価が上がり始めています。
日本はデフレ社会だ、といっていた数年前とは大違いです。
何も対策をしていないと、お金の価値はどんどん減り続けます。
自分が持っている資産の価値を減らさないために、今何をすべきか。
答えはやはり、家計管理と投資です。
茹でガエル現象
カエルが入っている水を少しずつ熱していくと、熱湯になるまでカエルが気づかず、茹で上がって死んでしまう。
30年ほど続いたデフレ社会で、物価は上がらないものだという意識が刷り込まれてしまいました。
デフレは、実は資本主義社会の中では異常な状態です。
その異常な世界が長く続いたせいで、経済に対する感覚が鈍くなり、インフレに対応することが難しくなっています。
何もしないと茹でガエルのようになってしまいます。
仮に2%の緩やかなインフレが今後10年続いただけで、10年後のお金の価値は20%も減ります。
それだけではありません。
昨年から続いている円安の影響を考えれば、資源を持たない日本の円の価値は、対外的にもっと下がります。
石油などのエネルギーや、食料品をすべて国内で賄えるのならなんの問題もありませんが、多くを輸入に頼っている現状では、円安の影響は無視できません。
今現在インフレに対して何も手をうっていない人は、まさに茹でガエルです。
茹であがってから気づいても、もはや手遅れです。
資産を運用するのではなく資産を防衛する
環境の変化はゆっくりと進行します。
だからこそ、気づかない人が多いのですが、それ故に対策も大掛かりなものは必要なく、日々できることをやれば良いです。
やることといえば、王道の家計管理と資産運用です。
1 家計管理
家計簿アプリなどを使って、収入と支出を把握します。
その上で、無駄な出費と感じるものがあれば、それを減らします。
一番効果的なのは、保険や車などの固定費を見直すことです。
最終的に、収入の10~20%を貯蓄や運用に回せるようになれば完璧です。
2 資産保全のための運用
ぼっーとしていると、お金の価値が減っていく時代に必要なのは、資産(価値)を守るための運用です。
資産が減らないようにするための運用であって、資産を増やそうという運用ではありません。
そういった意味で最適なのは、iDeCoやNISA口座などを使った積立投資です。
余剰金は貯蓄するのではなく運用する、ということをデフォルトにしましょう。
長期で運用を続ければ高い複利効果が得られるので、お金の価値の目減りを防ぐだけでなく、価値を増やすことができます。
まとめ
昨年から顕著になったインフレで、お金の価値が大きく目減りする時代になりました。
数年単位ではわかりませんが、数十年たつとかなりのダメージを喰らいます。
環境の変化に気づかず茹で上がってしまう茹でガエルになる前に、家計管理、資産保全のための運用をして、資産を減らさないようにしましょう。
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