社会活性化トレーダー、ぴんころ研究所のかずきです。
お金持ちになりたいですか?
こう問われたら、ほとんどすべての方がお金持ちになりたいと答えますよね。
お金は社会生活を送る上での必須アイテムです。
だからそのアイテムをより多く持ちたい、お金持ちになりたいと思うのは、人間の自然の欲求です。
お金持ちになりたい
こう思うのは自然な感情のはずなのに、「お金は大事じゃない、お金よりもっと大事なものがある」という社会の空気があって、子供の頃からずっとモヤモヤしてきました。
そんなときに必ず言われる言葉。
「お金はあとからついてくる」
一見きれいごとに聞こえるこの言葉。
なぜ言われるようになったのか、考えてみました。
成功者が自分を戒めるために使う言葉?
まず、どういった場面でこの言葉を見聞きするのか。
大きく分けて、次の3つの場面です。
- 成功者の声(成功者が書いた自己啓発本を含む)
- 本人はまだ成功していないが、自己啓発に絶賛ハマり中の人たちが発する情報
- 高額商品の販売を目的とするセミナーや宗教の勧誘
※ちなみに、ここで言う成功者とは事業などで大金を得て、社会的に名声を得た人のこと
この中で聞くに値するのは、1だけです。
何がしかの分野で成功を収めた本人の肉声、もしくはその人が書いている本の中に出てくる、成功している現在から過去の自分を振り返った時に出てくる言葉。
成功者だからこそ言える含蓄のある言葉です。
その人の原体験からくる重みのある言葉は響きます。
短期間で大金を稼いだいわゆる成金は、一時的に時の人として世間からもてはやされます。
たびたび現れる、億り人(株やFXなどで億を稼いだ人)や、時流に乗ったベンチャー企業の社長などです。
ただし、そのなかで5年、10年と成功を維持し続けるのはごく僅かです。
自分の力を過信しすぎて世の中が見えなくなり、破滅するパターンが多いことはあまたの例が示しています。
本人はそんなに自信過剰になっていなくても、周りにおだてられて次第に破滅の道に、ということもあるのかもしれません。
だからこそ成功者は、お金に固執して社会的な信用や地位を失うことのないように、戒めとしてこの言葉を発するのかなと思います。
また、世の中から過度な反発を受けないように、という意味を含んでいるかもしれません。
そもそも自己啓発本を出すような成功者は、すでにお金を稼ぐ段階から、心を磨く段階に移っています。
駆け出しの頃のような、寝食を忘れてがむしゃらに頑張るという時期はとうに乗り越えています。
しかし、がむしゃらに頑張る時期はどうだったでしょうか。
何をするにも、まずは収益化、お金を稼ぐことから始まります。
だから、少なくとも事業が軌道に乗るまでは、お金が目的だったはずです。
決して、最初から「お金はあとからついてくる」なんては思ってはいません(たぶん)。
必死になってお金を稼いだ結果として、心の余裕が出てきて、自分を取り巻く状況を冷静に見られるようになった。
必死になってお金を稼いだ結果として、世間的には成功者という評判を勝ち得た。
そのようなときに、周囲からアドバイスを求められたらなんと言葉を発するか。
自分の本当にしたいことをしていれば、お金はあとからついてくる!
このように言えば、それまでの過程がすべて美化されます。
反論の余地がありません。
でもそれは、成功者となったから言えること。
お金はなんのために稼ぐ?
お金のために働くのではない、とはよく言いますが、たしかにその通りです。
お金を稼ぐことそれ自体が目的ではなく、やりたいことを実現させるために、お金というツールを使う。
このことについては、反論の余地がありません。
でも、現実はどうでしょうか。
お金がなければ生活できません。
生活費を稼がなければ、家賃も光熱費も食費も賄えません。
だから、お金を稼ぐことが目的の時期があってもいいのではないでしょうか。
もちろん、それがずっと続くのであればお金が主人公になってしまいます。
でもそうではなく、それが一時的なものであればなんら問題はありません。
それなのに、どんな時でもお金を稼ぐことが目的となったら悪いかのような空気感。
息苦しいですよね。
まとめ
お金に執着するのは見苦しい。
お金よりも、自己成長や、人脈づくりのほうがはるかに価値があります。
そうです、ごもっとも。
そのような言葉に踊らされて、延々と自己啓発を続けている人、連絡先だけ交換して形だけの人脈を築く人。
それが最終的な成功につながればいいのですが、ほとんどの人はそうならない。
だから似たような切り口の自己啓発本が溢れかえる。
「お金があとからついてくる」とは、成功者だから言えることです。
人格者だから成功したのではなく、成功した後に人格者になるケースのほうが圧倒的に多いと思います。
もちろん、最初から人格者だった成功者もいるとは思いますが、少数です。
私も数年後に、「お金はあとからついてくる」と言えるように、まずはお金を稼いで、心を磨きたいと思います。
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