ぴんころ研究所のかずきです。
森の中を歩くのは気持ちいいですよね。
清々しい空気、鳥の鳴き声、美しい景色など、森の中を歩くと元気になります。
いわゆる森林浴です。
入浴、日光浴、海水浴など、◯◯浴は気持ちのいいものばかりです。
森林を浴びる、森林浴はなぜ気持ちいいのか。
その理由を解説してみました。
森林浴がもたらす身体への良い効果
森林浴は、自律神経や精神心理、ホルモンや免疫に影響をもたらすことが、近年の実験や調査で明らかになっています。
その中でも現代人の関心の高い6つの効果を紹介します。
参考文献:『森林浴』(李卿)
1 血圧や心拍数が低下する
森林浴によって、緊張状態を表す交感神経が抑制され、リラックス状態を表す副交感神経が優位になります。
そのために、血圧や心拍数が低下して、気持ちがゆったりと落ち着いてきます。
2 睡眠が改善する
睡眠不足や不眠は、交感神経優位のストレス度の高い生活が続くことで起こるので、森林浴を行うことで睡眠が改善します。
森林浴を行うと、そうでない日に比べて睡眠時間が長くなり、疲労回復効果が高まります。なお、運動強度の低い散歩程度でも効果があります。
3 気分が改善する
強いストレスによって、苛立ちや怒りの感情が芽生えます。
そのストレス状態でいると、自身のパフォーマンスを下げる要因にもなります。
森林浴によって、疲れが和ぐと、気分が穏やかになり、活力が回復していきます。
4 うつ状態が改善する
森林浴は気分の改善効果の他に、うつ状態の改善、うつ病の予防効果があることも明らかになっています。
うつ状態やうつ病は、血中セロトニン濃度の低下が原因のひとつといわれています。
近年の研究で、森林浴を行うとこの血中セロトニン濃度が上昇することがわかってきました。
森林浴は、うつ状態を改善するだけでなく、うつ病を予防する効果があるといえます。
5 ストレスホルモンが減少する
心身に過度なストレスがかかると、アドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾールといったストレスホルモンが増加します。
すぐに正常に戻ればなんの問題もありませんが、ストレス状態が慢性的に続くと、身体の機能が乱れてきます。
これが高血圧、狭心症、糖尿病、心筋梗塞、がんなどの生活習慣病を引き起こす要因になります。
森林浴を行うと、ストレスホルモン濃度が減少することがわかってきました。
生活習慣病の予防や未病の改善に、森林浴を活用できそうです。
6 免疫力が高まる
ウイルスや細菌、がんなど腫瘍に対する防御を行う免疫システムが抑制されると、病気になるリスクが高まります。
そのウイルスや細菌、がん細胞など人体に悪影響を与える細胞を攻撃するのがNK細胞です。
森林浴を行うとこのNK細胞が活性化することがわかってきました。
つまり森林浴を定期的に行うと、免疫力が高まり病気になりにくい身体を手に入れることができます。
まとめ
森林浴は、単純に気持ちの良いものです。
それだけでなく、心身に非常に良い効果をもたらすことが科学的にわかってきました。
森林浴を行うことで、日々のストレスを減らし、生活習慣病の改善、予防にも繋がります。
森林浴は登山と違って運動強度も高くないので、誰でも継続しやすいというメリットがあります。
しかも、森だけでなく近所の大きな公園でもできます。
大きな木の下でぼーっとするだけでも、立派な森林浴です。
でも、せっかくなら月に一度は森に入って森林浴をして、溜まったストレスをリセットしましょう。
森林浴を楽しむための、森林セラピー基地や森林セラピーロードが各地にありますので、是非利用してみてくださいね。
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