ぴんころ研究所のかずきです。
昨今、株式投資を始める方が増えているようです。
でも残念ながら1年と保たずに止めていく人も多いようです。
投資用資金が尽きたのか。
投資がつまらないと感じたのか。
理由はそれぞれでしょうが、株式投資を何年も続けている人とそうでない人には、決定的な差があるように感じます。
株式市場から退場していく投資家が当たり前のようにやっているけど、安定して勝っている投資家はやっていないと思われる3つのことを解説してみました。
やってはいけない3つのこと
1回1回の取引で勝つか負けるかはわからないものの、以下の3つを繰り返していると、長期で安定して勝てる投資家にはなれません。
1 これから上がる銘柄を探す
株式投資って、上がると思う銘柄を探すことから始まるのでは?
そう思う方がほとんどだと思います。
私自身も証券会社にいたときは、そのように思っていましたし、実際に会社で推奨している銘柄を案内してきました。
でも、実際に会社を離れて個人で取引をしてみてそうではないことに気づきました。
株価は様々な要因で動きます。
良い決算を発表して、今後の期待から上がる株もあれば、材料出尽くしで下がる株もあります。突発的なニュースに反応して暴騰する株もあれば、逆もあります。さらに、なんら目立ったニュースがなくても上がり続ける株もあれば、良いニュースばかりが続いても下がる株もあります。
結局のところ、株価が動く要因は1つだけではありません。
そこには自分が知らない要因もありますし、株式市場に参加している人の目的もいろいろだからです。
株を買った後に、上がってくれることをひたすら祈る行為は、ギャンブルであって投資でありません。
自分が買った株が上がるか下がるかはフィフティ・フィフティです。
- 株価が下げているときは、これからの上昇を期待して買うのではなく、下降の流れなので空売りをする。
- 株価が上がっているときは、下がることを期待して売るのではなく、上昇の流れなので買う。
これが確立に基づいた、安定して勝ち続けるための行為です。
株式取引をする目的は、取引で利益をあげることであって、株価が上がる銘柄を見つけることではありません。
2 専門家の意見を鵜呑みにする
上述の問題とも関連しますが、株式の専門家といわれる人は、ほとんどの人が強気派です。いつも、どんな時でも買いを推奨しています。
日経平均などの指数が上がっているときはもちろんのこと、全体が下がっている時も、今は個別株物色だ、とかなんとか言ってひたすら買いのみです。
でもそれには理由があります。
株式アナリストといわれる人は、時代の流れや、それに沿う会社の技術などを紹介したりして、上がる根拠を示してレポートを作ります。
会社を訪問して、いろんな話を聞いてレポートを作る。それが仕事です。
となると訪問した会社のことを、あまり悪く書くことはできません。相手の心証を悪くすると、出入り禁止なんてことになるかもしれません。
このようなことから、基本的にアナリストの意見は買いに傾きがちです。買いの理由が全く無い場合には、「売り」ではなく「中立」ということになる場合が多いようです。
調べて発表することが仕事なので、結果がどうだろうと関係ありません。
そういった傾向があることを踏まえて、専門家の意見は参考程度にするのが良いかと思います。
3 買いだけにこだわる
信用取引の空売りが怖い!と言って、買いだけにこだわっていると、利益を得る機会の多くを失います。
そもそも買いだけにこだわるから、上がりそうな銘柄を探すという、宝探しのような無駄な努力をすることになります。
株価は上がっている期間、下がっている期間、もみ合いの期間があります。
そう考えれば、下げも利益に変えることのできる空売りは必須です。
上がりそうな銘柄を血眼になって探すよりも、空売りを覚えるほうがよっぽど簡単です。
わかっていても、どうしても空売りができないという方。
大まかに言って、どんな銘柄であっても、株価が上がるのは1年のうちで4ヶ月あるかないか、ということを覚えておくといいかもしれません。
結局はどんな銘柄を買うかではなく、いつ買って、いつ売るかというタイミングだけの話です。
まとめ
株式投資で100%勝てる方法はありません。
その反対に、100%負ける方法もありません。
つまりどんなやり方であっても、短期間に限れば利益を取ることはできます。
ただし、1回1回の勝ち負けに拘るのではなく、年単位で着実に利益を積み上げていくためには、これまでに述べた3つのことをしないに限ります。
長期で安定して勝てる投資家になれば、お金の心配をせずに自分のやりたいことができる、理想の人生に近づけるかもしれませんね。
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