ぴんころ研究所のかずきです。
投資の時間軸を意識していますか。
投資は欲望と恐怖(不安)の戦いです。
自分のメンタルをいかに制御できるかが成果に大きく影響します。
その時に必要なのが、自分がどの時間軸で投資をしているのかを知ることです。
自分の投資の時間軸を把握していたほうが、投資は断然うまくいきます。
投資の時間軸とは
極論すると、利益を上げるのに必要な時間のこと。
大まかに分けると、短期、中期、長期の3つの時間軸があります。
ただし実際には、中期と長期に明確な違いはなく、短期と中長期で分けるほうがしっくりくるかもしれません。
1 短期
スキャルピング(数秒~数分で取引完結)
主にFXで取られる手法で、数分の超短期取引です。
勝率がもっとも高くなる手法ですが、取れる利幅が小さくなります。そのため、それなりの利益を出すためには1日に何度も売買する必要があります。
デイトレード(数分~数時間で取引完結)
スキャルピングより長く、数十分から数時間の取引になります。
デイトレードの名前の通り、取引はその日に完結するので、株式取引で厄介なオーバーナイトリスクはありません。
スイングトレード(数日~数週間で取引完結)
だいたい2~3日、長くても1週間ほどの短期視点で取引をします。
上記2つの手法ほどではないにしろ、利幅はそれほど多くないので、それなりの勝率を求められます。
短期トレードは主にチャートを分析して売買します。
テレビや雑誌などのメディアに登場する◯◯投資家、モニターがいくつも置いてある部屋でトレードしている人は、ほぼ間違いなくこれら短期で投資している人たちです。
2 中期(数週間~数ヶ月で完結する取引)
トレンドフォロー
チャートを見て、その流れについていく手法。
上昇の流れなら買いの、下降の流れなら売りのポジションで対応します。
大きなトレンドに乗ることができれば、大きな利益を手にすることができます。
しかし、エントリーしたもののトレンドを形成することなく、失敗に終わることもそれなりにあります。
損切りを早くして、利益を大きく伸ばすことが求められます。
ファンダメンタルズ分析
企業の決算、業界のニュース、世界の経済動向などを分析して、値動きを予測する手法。
もっともポピュラーな手法で、数多の専門家がいて、様々な情報があふれています。
自分にとって都合の良い情報を集めがちで、多くの塩漬け株の元凶となっている(?)。
3 長期(1年以上の取引)
ファンダメンタルズ分析の他に、株主優待や配当を期待しての保有があります。
iDeCoやつみたてNISAなどの、超長期取引もこれに該当します。
時間軸が短いほど、資金の回転が早いため投資効率はよい。
時間軸が短いほど、利幅が薄いためレバレッジをかけたリスクの高い取引になりやすい。
時間軸が短いほど、より勝率が重視される。
時間軸が長くなるにつれ、不確定要素というリスクは増えていく。
時間軸が長くなるにつれ、複利効果が高まる。
なぜ時間軸を意識する必要があるのか
自分が何を目的に投資を行っているか、そのためにどういった行動を取ればよいか、などなど自分の現在地を意識することができるからです。
例えば、短期トレードを行っている人は、チャート上のちょっとした変化を見逃さないことに意識を集中します。
また為替介入や、経済発表、企業ニュースなどで大きく動くときを狙って仕掛けたりします。
その反対に、老後の資産形成を目的にiDeCoやつみたてNISAなどを行っている超長期の投資家にとっては、目先の動きはほとんど影響しません。
必要なのは情報に振り回されず、目的に沿った行動を続けることです。
投資の時間軸が違えば、情報の受け止め方も、そこから導き出される行動も違ってくるのは当然です。
- 長期投資をしているのに、短期投資家の目線で行動したり
- チャート分析を活用した短期投資家が、損切りをしたくないばかりに長期投資家に変身して塩漬け株をつくったり
そんなことを繰り返していると、一向に資産を築くことはできません。
まとめ
以上、時間軸を意識して投資をすることが成果につながることをお話しました。
世の中には、様々な投資手法、ツールがあって、そのどれもに一長一短があります。
どれも使いようなのですが、自分がどの時間軸で投資をしているのかということを意識していないと、投資に必要不可欠なメンタルが安定しません。
どの時間軸で投資をしていて、どういった行動をすれば良いのかがわかっていると、投資の基礎力が上がります。
みなさんも自分がどこの時間軸の投資をしているのか、一度確認してみてくださいね。
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