保険が家計に与えるダメージは

お金

こんにちは。

ぴんころ研究所のかずきです。

 

皆さんは何かの保険に入っていますか?

生きていく上で様々なリスクがある以上、

保険でカバーするのは合理的です。

私も住宅総合保険(賃貸なので強制)と

自動車保険に入っています。

 

そうそう起こらない、

起こる確率はかなり低い、

言い換えると、

払い損で終わる可能性が高い。

でも重大事故が発生したら、

とても貯蓄では対応できない、

そういったものなら、

保険に加入する価値はあります。

その一方で、

「保険貧乏」という言葉があるように、

なんでもかんでも保険で対応しようとすると、

支払保険料が家計のリスクになっている、

なんていうことにもなりかねません。

 

保険がどれだけ家計に影響を与えるのか、

シミュレーションしてみました。

30歳の同期2人 35年間の比較

Aさん(保険は最低限派)Bさん(保険で安心を買う派)
生命保険月2,000円合計84万円
養老保険月15,000円合計630万円
満期時に579万円
学資保険月9,100円合計196.5万円
満期時に200万円
医療保険月2,000円合計84万円
火災・地震保険年8,000円合計28万円年30,000円合計105万円
自動車保険年20,000円合計70万円年35,000円合計122.5万円
個人年金保険月20,000円合計720万円
65歳から合計750万円
総支払額合計182万円1,858万円
受取額 1,529万円 
差額 329万円

前提条件

生命保険・養老保険

Aさんは掛け捨ての生命保険に加入。

Bさんは掛け捨てには抵抗があるので、

貯蓄できる養老保険に加入。

養老保険の返戻率は92%で計算。

学資保険

Aさんは15年超の積立投資で賄う予定。

Bさんはリスクが怖いので保険を活用。

医療保険

Aさんは高額療養費制度を知っているので、

民間の医療保険には加入しない。

医療保険の保険料を払うより、

健康のためにお金を使う。

Bさんは万が一長期で入院する場合に備えて、

医療保険に入る。

火災保険・地震保険

Aさんは火災保険のみ。

Bさんは自宅を建てたので地震保険も付加。

自動車保険

Aさんは車両保険は付けない。

個人年金保険

Aさんは長期で積立投資を実践する。

Bさんは将来の年金が不安になり、

資産形成として加入。

感想

総支払額ではなく、

満期時に受け取った額を差し引いた、

正味の支払額で

35年間トータルを見た場合、

AさんとBさんの差は、

300万円ほどの差です。

1年あたり10万円もいかないので、

それほどでもないように感じます。

でも実際には、

30・40代のもっともお金がかかる時期の

支払保険料の負担は大きいはずです。

負担は少ないに越したことはありません。

 

大きな事故が起こったときに、

支払い能力がないために、

にっちもさっちもいかなくなる。

このようなことを避けるために、

本来保険に加入します。

数十年後にお金を受け取るためとか、

ちょっとした貯蓄があれば対処できるものは、

本来の保険の使い方とは違います。

もっと効率的な方法があるのに、

保険で代用するのはもったいないです。

 

仮に30歳から毎月1万円を年利5%で積立し続けたとしたら

65歳時にはなんと1,124万円の資産ができます。

30歳から65歳まで 毎月1万円 年利5%で積立

35年間合計で1,124万円
内訳:積立元本 420万円、増えた額 704万円

ちなみに増えた額が積立元本を上回るのは26年目以降です

「保障を得ながら資産形成もできます」

というセールストークに乗せられて

養老保険に入ったとしたら、

当たり前ですが、

自分が払い込んだ額より少なく戻ってきます。

学資保険や個人年金保険についても、

10年以上も払い続けているのにも関わらず、

わずか数%しか増えません。

 

リスクを減らそうと、

どんなにたくさんの保険に入っても

リスクは完全には消えません。

自分が許容できるリスクを受け入れて、

そうでないところは保険に頼る。

こうすることで

家計はもっとスリムになるかもしれませんね。

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